通背拳とは?

通背拳・猿形勢
猿形勢

 

通背拳法

  つうはいけんぽう

 


 私達が行ってきた通背拳(つうはいけん)の正式門派名は、「少祁派五行通背拳」と言います。また別名を通臂拳とも言い志那国の東北地方(河北省、遼寧省など)を中心に伝えられてきた実戦的な武術でその昔 「影無く 形無く 剛柔無し 通背は神拳なり」 と詠われていて”神拳”とも称されていました。

 そして、伝統散手技術の結晶とも言われています。

 

通背拳は猿猴の動作から考案され迅速果敢な攻撃が最大の武器で、腕を鞭のようにし長く柔らかく遠くまで放ち、目にも止まらぬ速い打撃を特徴としています。

 

この通背拳を伝承した祁信(清朝末期 浙江省)は子息の祁太昌に伝えました。祁太昌は家伝の「五行の理」をもって創意工夫を加え通背拳をより発展させました。

これにより祁信の伝えたものを「老祁派」と呼び、祁太昌の伝えたものを「少祁派」と区別して呼ばれるようになりました。

 

その後、中興の祖である 「燕北大侠」こと修剣痴大師の手により更に大幅な改革を受け 「勢」「法」「理」の三部の拳譜にまとめ上げられ 五行通背拳が創新されて脈々と伝えられ今に至っています。

 

迅速で多様な手技を特徴としていますが、腿法も多様であり、また接近戦における打撃や関節技や投げ技も含み各種の武器術もあり、気功的練功も存在する「総合武術」です。

 

また、当会においてはこれを根幹として、老若男女誰でもが出来て健康に快適に日常生活を送れるよう「通背運動」「通背メソッド」としても幅広く教えています。

 

優れた武術である事はもちろん、健康体操法、身体開発法という方法である事から、「通背拳法」として縁あってこの日本の地にもたらされた武道です。

 

健康・美容・護身・免疫力アップに!!!

 


通背拳法とは、時代背景と共に深化・進化する身体芸術である。


通背拳法の通背とは、動物に備わっている本能的機能であり、優れた運動方法である。


通背拳法とは、文化・芸術・芸能・哲学であり自己表現の方法である。


★修練体系

 通背拳は、「単操」 と呼ばれる一つの動作を徹底的に練る事で技を完成に導くという体系を取っています。この単操を練るからこそ深まるという武術であります。

 

足は人の根と言われます。足腰を鍛えれば、自然に肩の力みは無くなり、健康になる事は昔から実証されています。足腰を伸ばしたり緩めたり圧力を掛けたりして鍛錬します。

 

体幹部を柔らかく立体的に動かし(内臓の活性化にも繋がります)、手足の繋がりを感じて感覚を自分自身へ向けて、「基本功法」へ進みます。

 

基本功には六つの分類があり是を、「六路站樁」又は「六路站状」 別名「六杭功」と言います。樁とは功の事を言い、状は形の事を言い表します。

 

これらの六路站樁と並行して、十二掌十三勢劈山掌三十六腿法などを行い、その後に目的別反復套路(型)である「六路行樁」「套路」に進み、そして二人一組で各種の対錬、対操、揉手、散手、散打を行います。

また、基本功が終わった段階で刀・剣・棍・槍などの各種の器械類を併修していきます。

 

「通背拳は架のものでは無く、手のものが本分である」 と言われます。 架は演舞の事であり、手は実戦の事であります。

一修会では手を実践する為に散手に重きを置いて稽古していますが、両輪の如くです。

 

自己表現であるからこそ「あなたが居るから私が居る、よって自分を写し自分の武術を表現出来る。」 という相手に感謝の気持ちを持って稽古しています。 

 

通背拳では、その他の体系分類として「揉身法」「健身法」「壮身法」「軟身法」「硬身法」などの体系があり、健康目的や美容目的であったり、護身術であったりと自己啓発的に一生涯に渡って自己と向き合い取り組める武術です。

つまり裾野が広いのもこの武術の特徴です。

 

このHPトップにも記載しましたが、

・ 武道・武術に興味のある方。

・ 運動不足を感じている方。

・ 健康で快適な日常生活をと考えてる方。

・ 何かスポーツを…と考えている方。

・ 護身術を身に付けたいと思っている方。

・ 自己啓発に何かを…と考えている方。

・ 美容に、免疫力アップに!

などと考えている方にとても良い身体運動・トレーニングです。

 


少祁派五行通背拳の系統(一部)

 通背拳には多くの派があり沢山の先達伝承者が居り、多くの名人達人を輩出しておりますが、此処で全てを記載する事は不可能なので、一修会においての伝承のみを記載します。 何卒ご了承の程を願います。

 

《初代》祁信→《二代》祁太昌→《三代》許天和→《四代》修剣痴→《五代》劉伯央→《六代》周玉鑫→《七代》村松希実彦(日本)→《第八世代》一修会修練者。 



お気軽に連絡してください、お待ちしております。

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